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  • 役職

    代表取締役CEO

  • 氏名

    山﨑 敦義

  • 会社名

    株式会社TBM

感謝を責任に変えろ

山崎敦義。彼の名を聞けば、頭に浮かぶのは革新、そして挑戦の軌跡だ。幼少期、岸和田のだんじり祭で培った「牽引」の精神が、のちの彼の人生を大きく方向づけたのかもしれない。だんじりを引き、転び、起き上がりながら培った根性とリーダーシップは、彼を未知の道へと駆り立てた。

山崎は、大工見習いから始まり、20歳で中古車販売業を起業。その後、ヨーロッパの街並みに魅了され、「百年先を見据えた会社をつくる」という目標を抱くに至る。この志が、彼の人生を突き動かした。

時代の変革期において、山崎は台湾製ストーンペーパーに目を付ける。環境負荷を低減するこの素材に魅力を感じ、輸入販売を手がけた。しかし、重さや品質面での課題に直面した彼は、日本独自の技術による新素材開発へと舵を切る。ここで誕生したのが「LIMEX」だ。この新素材は、紙やプラスチックの代替として、世界にその名を轟かせた。

山崎は常に「非常識な挑戦」を信条とする。資金調達に奔走し、失敗を恐れず何度も壁に挑んできた。研究開発では資金が底を尽き、工場建設では補助金獲得のため奔走。それでも彼は諦めなかった。周囲の応援者たちに感謝を捧げ、その感謝を「責任」へと昇華させた。「自分だけのためには頑張れないが、誰かのためなら簡単には諦めない」と語る彼の言葉には、人を巻き込み、支える力がある。

LIMEXの成功は、紙の名刺から始まり、食品容器や文具、さらにはプラスチック代替製品にまで広がっていく。持続可能性を追求する彼のビジョンは、脱プラスチック時代を象徴するものだ。そして、地球規模での影響を見据えた「資源循環型の未来」を提唱する山崎の姿は、まさに現代のパイオニアそのものである。

山崎敦義の人生哲学は至ってシンプルだ。「感謝と挑戦」、これが彼を強くし、また彼の会社を次の次元へと押し上げる原動力となっている。彼の挑戦はまだ始まったばかりだ。そして、その挑戦は、私たち一人ひとりの未来をも明るく照らし出していく。

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